幼稚園の頃の将来の夢は「道路をつくる人」でした、たれお(@tare0talshil)です。
我が家が購入した土地と車道との間には歩道があります。
子どもが小さいので少しでも飛び出しリスクを減らせると思い、
土地を買う時には土地と車道の間の歩道は嬉しいポイントだと思っていました。
しかし歩道がある道路は良いことばかりではなかったのです。
歩道は車道に比べて一段高くなっているのでこのままでは駐車する際に不便です。
駐車しやすくするためには歩道の切り下げ工事を行う必要がありました。
ネットで調べてみても業者側が切り下げ工事について説明している記事は見つかりますが、施主としての記事はあまり見つかりません。
なんとなく業者側の記事って業者側に有利に書かれている気がしてすっきりしない気持ちでした。(当時の私の心境です)
そこで今回は我が家が体験した歩道の切り下げ工事の流れ、価格、困ったポイントなどを当時のことを思い起こしながら施主ならではの目線で綴っていきたいと思います。
- 気になる土地があるけど切り下げ工事が必要で悩んいる。
- 土地を購入したけど切り下げ工事をしなければならない!
- 外構屋さんから切り下げ工事の見積もりをとってみたけどこの価格は適正?
等、悩んでいる方のお役に立てたら幸いです。
我が家の家づくりの後悔ポイントをまとめた記事はコチラから読めます。
Contents
切り下げ工事っていくらかかるの?
まず第一に切り下げ工事にはお金がかかります。
私は土地を購入する際に切り下げ工事費用は市が負担してくれるんじゃないかと思って
すぐに調べましたが、1円も出してもらえないことを知りショックを受けました 笑。
道路工事になるので、行政が工事費用を負担してくれると思っている私みたいな人もいますが、
自宅の駐車場のために歩道を切り下げるという完全な自己都合になるため費用は全額自己負担になります。
そして工事費用も30万円~100万円程かかります。
なぜこんなに価格に差があるのかというと全国に色々な種類の歩道があるためです。
単純にアスファルトだけで出来ていればよいのですが、縁石があったり、歩道に化粧ブロックが敷いてあったり…我が家の場合は排水用の側溝が組み込まれている歩道でした。
切り下げの範囲に電柱や樹木が植えられている場合も価格が高くなる原因となります。
これらのポイントは土地を見る時の参考にしてください。
また切り下げの範囲や方法は役所の土木事務所と打ち合わせをし、そこで決まった範囲、施工方法で工事を行わなければいけません。
価格を安くする業者選びのポイント
私達の場合はまず一条工務店の営業さんが複数の外構業者さんから見積もりを取ってくれました。
駐車場などの外構の見積もりと一緒に切り下げ工事の見積もりをとってもらったのですが、
切り下げ工事の見積もり価格にびっくり!
どの業者も70万~100万円程の価格でした。
その中の一社の営業さんとお話してみると、切り下げ工事は道路工事になるため一般の外構業者では切り下げ工事だけ他の業者へ委託しなければならないこと、
そして施主である私が直接切り下げ工事を自社で出来る業者に依頼する方が価格を抑えられることを教えてもらいました。
そこからは自分で切り下げ工事を請け負っている業者を探し、片っ端から合い見積もりをとりました。
業者の探し方はインターネットで
『切り下げ工事 地名 業者』や『乗り入れ工事 地名 業者』
などで検索するとヒットすると思います。
何社かの業者とメールでやり取りをし対応の丁寧さと価格のバランスで一社に絞りました。
ちなみにどの業者さんもメールをすると各々土地と歩道の状態を見に行ってくれ見積もりを出してくれました。
まだ引き渡し前で離れたところに住んでいたため、特に立ち会う必要がなかったのは楽でした。
専門の業者だけで合い見積もりをとっただけあってどの業者も50万円~70万円程で
一般の外構業者さんの見積もりと比べると価格が抑えられていました。
切り下げ工事を自社で行うことのできる業者に絞って合い見積もりをとることがポイント。
土木事務所での相談は業者さんに任せよう
切り下げの範囲や方法は役所の土木事務所と打ち合わせをし、そこで決まった範囲、施工方法で工事を行わなければいけません。
土木事務所と打ち合わせなんて素人には難しそう…
と思ったあなた。私も同じ気持ちでした。
我が家の場合は、最初の見積もりをとった業者さんの中に土木事務所で相談したうえで見積もりを作成してくれた業者さんがいたのです。
仕事が早い!ありがたい!
そこで大体の方向性を固めてきてくれたおかげで、
他の業者さんに合い見積もりを依頼する際、依頼内容を明確にすることができました。
結局切り下げ工事は他の業者さんに頼みましたが、
この業者さんには駐車場などその他の外構工事をすべてお願いしました。
細やかな気配りと仕事の早さは大事。
切り下げ工事の業者さんを探している時に色々な業者さんのHPをチェックしましたが
どこも大体、土木事務所との相談、申請まで面倒みてくれるようです。
希望通りの切り下げ工事が認められない可能性もあるため
建物配置図と駐車スペースが決まった時点で土木事務所と相談してもらうのが吉です。
切り下げ範囲は地域によってかなりばらつきがあります。
地域によっては4mと決まっていたりします。
我が家の場合は運よく8m切り下げの許可がおりました。
また駐車場をつくる外構業者さんと切り下げ工事の業者さんでもお庭と歩道の接する部分の仕上げについて話し合ってくれていたので工事がスムーズでした。
我が家の切り下げ工事
我が家の場合は画像のように2台駐車したかったため、8m歩道を切り下げてもらいました。
我が家の希望がそのまま通った理想の形になりました。
自動車の所有は今のところ1台のみですが、将来増える可能性もありますし来客時にも使えて便利です。
駐車する向きが横向きと縦向きでバラバラなことと駐車場が玄関ポーチを挟んで離れているため
この対応になったと考えられます。
8m連続で切り下げられるのはレアなケースだと思います。
白いコンクリートと黒いアスファルトで途中色が変わっているのは車道との違いを強調するために色を途中で切り替えるよう土木事務所から指示があったためです。
自治体によっては途中で切り下げてない部分を残すよう指示があるかもしれません。
歩道についていた排水用の側溝は勾配が狂っていたためサービスできれいに勾配をつけなおしてもらいました。
側溝の部材自体は古いものをそのまま使ってもらいました。
また排水桝の位置をずらすことも出来ましたが余計にお金がかかってしまうため
排水桝をさけて切り下げ工事を行ってもらいました。
おかげで8mの切り下げ工事、排水溝の勾配調整も行っていただき約55万円で切り下げ工事を完了することができました。
最初の見積もりから20万円程金額を抑えることが出来ました。
スロープや乗り入れブロックでの代用は危険
切り下げ工事なんてしないでホームセンター等に売っているスロープや鉄板、乗り入れブロックを設置しておけばいいと考える方もいると思いますが、これはお勧めしません。
というのも道路は公共な場ですからそこに私物を置くことは認められていません。
道路交通法違反にあたります。
設置した物によって事故や怪我が発生した場合、損害賠償が発生する可能性があります。
また、最近では大雨の被害も多いため設置したスロープなどが流されて事故が発生する危険もあります。
周りをみると乗り入れブロックなどで代用している家庭もあると思いますが、
終の棲家としてはリスクが大きすぎます。
まとめ
- 切り下げ工事は合い見積もりが大事
- 自社で切り下げ工事を施工できる業者を探そう
- 建物の配置図と駐車スペースが出来たら早めに土木事務所と相談をしましょう
- 乗り入れブロック設置は道路交通法違反
切り下げ工事をしなければいけない土地は敬遠しがちかもしれませんが、
お金がかかることに納得し覚悟が出来ていれば歩道がついていて安心な良い土地です。
実際子育て世代の私は今の土地にとても満足しています。
新築購入後にアンケートに答えるだけで5000円もらえちゃいます!
僕ももらいました!おこづかいもらっちゃいましょう!
掲載している内容についてご質問がありましたら、
私のTwitterやお問い合わせからお気軽にどうぞ